「イニシエーション・ラブ」についてまとめます。

2015年製作 日本映画
上映時間:110分
配給:東宝
解説
原作について
原作は、乾くるみの恋愛小説です。
しかし、内容は恋愛小説ですが、本編に
仕掛けられているどんでん返しにより一部では
ミステリーとも言われています。
そして、第58回日本推理作家協会賞長編及び
連作短編集部門候補作となったほか、
2005年版の本格ミステリ・ベスト10で
第6位にランクインしている小説です。
最後の2行に仕掛けられたどんでん返しが評判を呼び、
発表から10年以上を経て130万部を超える
ベストセラーになった話題作となっています。
ちなみに、「イニシエーション・ラブ」とは、
『通過儀礼』という意味になります。
子供から大人になるための儀式で、
初めての恋愛とはそんなものであるという事です。
初めての恋愛では、「この人しかいない絶対」と
思うかも知れないのですが、
絶対はないという事が、分かる時が来ます。
それが分かるようになって、
初めて大人になるという事で、
それを分からせてくれる恋愛という意味ですね。
映画について
松田翔太と前田敦子の共演で映画化されました。
1980年代後半の静岡を舞台に、
奥手で恋愛経験のない大学生・鈴木が、
合コンで知り合った女性マユとの日々を通して
変化していく姿を描く「Side-A」。
就職先の会社で東京本社に転勤することになった
鈴木がマユを置いて上京し、本社の同僚・美弥子との
出会いで心が揺れる「Side-B」。
この2つの物語が並行しながらストーリーが
進んで行きますが、
エンディングは原作とは異なっています。
劇中、1980年代の人気車種、
トヨタのスターレットで鈴木が走り回るシーンが
話題にもなりました。
作品の内容(あらすじ)
<Side-A>
1980年代後半、バブル最盛期の静岡。
就職活動中の大学生・鈴木は、友人に誘われ
気乗りしないまま、合コンに参加。
しかし、その席で、歯科助手のマユと運命的な
出会いを果たす。
奥手で恋愛経験がなかった鈴木だが、
マユと出会って変わっていく。
流行りのヘアスタイル、オシャレな洋服、
マユに釣り合う男性になろうと
自分を磨く鈴木だったが・・・。
<Side-B>
2人だけの甘い時間も束の間、就職した鈴木は
東京本社へ転勤となり、静岡にマユを置いて
上京する事に。

それでも距離は2人の愛にとって障害にならないと、
週末ごとに東京と静岡を行き来する鈴木。

しかし、東京本社の同僚・美弥子との出会いを経て、
心が揺れ始める・・・。
キャスト
鈴木:松田翔太
成岡繭子(マユ):前田敦子
石丸美弥子:木村文乃
海藤:三浦貴大
作品の感想
ストーリーはそれなりに面白いと思いました。
話のコアになるので詳しく書けませんが、
最初は鈴木(松田翔太)は酷い奴という印象で話が
進みますが、
マユ(前田敦子)もなかなかの女性だという事が
最後に分かります。
そして、この映画は『時間』が鍵になっているという
事だけをネタバレとします。
松田翔太や木村文乃の演技は良いのですが、
前田敦子の演技が下手なのが残念な作品です。
また、この映画の宣伝文句は
『最後の5分全てが覆る』
『あなたは必ず2回観る』です。
確かに、「ああ、なるほど」と最後に思います。
でも、2回観るまでの事はないと感じました。
評価 ★★★☆☆ (3/5)
「イニシエーション・ラブ」は
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